60代女性の首・肩の痛みの経過
昨年12月、広島市西区に住む60代の女性が、左首から脇にかけての痛みを訴えて来院されました。特に上を向いたり左を向くと、首から肩、背中、脇にかけてズキンとした痛みが走り、首を動かすことが怖くなるとおっしゃいました。左を向く動作は正常な範囲の1/3しかできず、痛みのために困っていました。
整形外科でMRIを受けましたが、特段の問題は見つからず、「頸椎神経根症」と診断されました。リハビリに通っても姿勢改善には至らず、痛みが続いていました。さらに、心臓の裏の痛みもあり、循環器内科を受診し心電図検査を受けましたが、問題は見あたりませんでした。
そこで、当院にて筋肉のコリをアプローチすることにしました。特に起立筋や肩甲挙筋のコリが強く、マッサージと鍼治療を行うと、初回の施術で動かせる範囲が広がりました。でも上を向く動作ではまだ痛みが残っていました。
3日後の2回目の施術では、前回の施術後に痛みやだるさはなく、左を向く動作には痛みがなくなり、肩や脇の痛みも解消しました。ただ、上を向くと背中に痛みが走る状態です。今回は頸椎と胸椎周辺に鍼を集中し、施術を行いました。痛みが軽減する感覚が得られ、通常の動作ができるようになりつつあります。引き続き痛みの改善を目指して施術を続けていきます。